
スポンサードリンク
2015年11月3日のペイサーズ戦でキャリアハイの29リバウンドを記録。
続くブレイザーズ戦でも29得点、27リバウンドと
素晴らしいスタートを切ったアンドレ・ドラモンド。
11月14日現在、ドラモンドのアベレージはは
18.8得点、19.3リバウンドという驚異的なもの。
このレベルのアベレージは1968-69シーズンに
ウィルト・チェンバレンが達して以来。
このドラモンドの成長により今シーズン
ピストンズは5勝3敗とまずまずのスタートを切りました。
ちなみに昨シーズン、ピストンズが5勝をあげるのに
必要な試合数は24試合だったので大きな進歩ですよね。
ドラモンドがコート上にいる時、ピストンズのオフェンスは
リーグのトップ10、ディフェンスはトップ5にランクするので
彼の働きどれだけ大きいか想像できると思います。
今回はそんなドラモンドの進化を検証したいと思います。
スポンサードリンク
もくじ (クリックで移動します)
アンドレ・ドラモンドのプロフィールやバスケキャリアをチェック!
まずは簡単にドラモンドのプロフィールから見ていきましょう。
フルネーム:アンドレ・ジャマール・ドラモンド
生年月日:1993年8月10日
出身地:ニューヨーク、マウントバーノン
身長:211㎝
体重:127㎏
ポジション:センター
出身高校:セント・トーマスモア高校
カレッジ:コネチカット大学(2011-2012年)
NBAドラフト:2012年1巡目9位(ピストンズが指名)
アンドレ・ドラモンドの高校時代
1993年8月10日、ドラモンドはニューヨークの
マウントバーノンでジャマイカ人の両親から生まれました。
ドラモンドの高校キャリアはコネチカット州にある
キャピタル・プレパラトリー・マグネット高校でスタート。
ドラモンドは高校1年生からすでに1試合平均
12.7得点、11.9リバウンド、6.5ブロックを記録。
2年生ではさらに進化し
20.2得点、16.6リバウンド、7.2ブロック、4.5スティールと
まさにモンスター級のアベレージを残します。
2年生を終え、ドラモンドは同じコネチカット州の
セント・トーマスモア高校に転校。
2010年には高校生ナンバーワンプレイヤーにランクされ
高校最強のセンタープレイヤーとして試合を支配しました。
同年の夏にドラモンドはU-17 FIBAワールドカップで
アメリカ代表としてプレイし金メダルを獲得。
それではここで高校時代のドラモンドのプレイを動画でチェックしましょう。
■2010年~高校生アンドレ・ドラモンドのハイライト動画
アンドレ・ドラモンドのコネチカット大学時代
2011年8月26日、ドラモンドはツイッターを通して
コネチカット大学への進学を公表。
ドラモンドは1年生ながら34試合中30試合にスタメンとして登場。
ドラモンドはリバウンドとブロック、FG成功率でチームトップの成績を残し
アベレージで28.4分の出場時間ながら10.0得点、7.6リバウンド、2.7ブロック
というスタッツを記録しました。
NCAAトーナメントのファーストラウンドでオハイオ州立大に敗退し
ドラモンドはカレッジでのキャリアを終わらせ
2012年NBAドラフトにアーリーエントリーすることを決意しました。
それではドラモンドのコネチカット大学での
ハイライト動画を見てみましょう。
■アンドレ・ドラモンドのカレッジハイライト動画
アンドレ・ドラモンドのNBAキャリア
ドラフト1位で指名される可能性がささやかれた中
ふたを開けてみるとドラモンドは全体9位での指名となりました。
8チームがドラモンドの指名を見送ったわけですが、これは
・ドラモンドのシュートの下手さや
・コンディショニングやコミットメントのあやふやさ
という不安要素があったからだと言われています。
しかしドラモンドは早々にこういった不安要素を払しょくし
リーグ入り2年目にはアベレージでダブルダブルを達成しました。
ドラモンドのNBA入り後のアベレージをチェックしておきましょう。
1年目:出場時間20.7分で7.9得点、7.6リバウンド、1.0スティール、1.6ブロック
2年目:出場時間32.3分で13.5得点、13.2リバウンド、1.2スティール、1.6ブロック
3年目:出場時間30.5分で13.8得点、13.5リバウンド、0.9スティール、1.9ブロック
そして4年目の今シーズンはここまで
出場時間37.1分で18.8得点、19.3リバウンド、1.9スティール、1.6ブロック
と大きく進化しています。
■NBA4年目のドラモンド ハイライト動画
この進化の秘密を次の項では検証していきたいと思います。
アンドレ・ドラモンドはロッドマン級のリバウンダー!進化の秘密は?
2015-16シーズンのドラモンドの進化っぷりは目を見張るものがあります。
ここではどのようにしてドラモンドの進化が
起こったのか見ていきたいと思います。
アンドレ・ドラモンドの進化の秘密~スタン・ヴァン・ガンディの手腕
ドラモンドはもともと桁外れの才能をもっていました。
ただ2014年5月14日、スタン・ヴァン・ガンディがピストンズの
ヘッドコーチに就任するまで彼にとって正しい道しるべが不在でした。
ヴァン・ガンディはリーグの中でも遠慮なくものを言うヘッドコーチ。
また彼は能力のあるセンターを中心にして
うまくチームを機能させる能力に長けています。
マイアミ・ヒート時代にはシャキール・オニール
オーランド・マジック時代にはドワイト・ハワードを
メインにチームを組み立てました。
そして今、ヴァン・ガンディーはドラモンドとタッグを組んで
同様の事を成し遂げようとしています。
ヴァン・ガンディー就任以前のピストンズはペイントエリアを
ドラモンドとグレッグ・モンロー、さらにジョシュ・スミスの
3人でシェアする形をとっていました。
ヴァン・ガンディーはまずこれを変えます。
ペイントエリアにドラモンドを置き
周りにシューターを配置する布陣を敷きました。
ピストンズは2007-08シーズン以来勝率5割を超えたことがないのですが
昨シーズン途中でスミスをロケッツに放出したあと、ピストンズは32勝30敗と
勝率5割を超える成績を残しました。
この期間でドラモンドは15.1得点、14.6リバウンド、1.9ブロックを記録。
ヴァン・ガンディーがドラモンドをイースト最強のセンターに
変えたと言っても過言ではないかも知れません。
アンドレ・ドラモンドの進化の秘密~レジー・ジャクソンの獲得
ピストンズは昨シーズン途中に、サンダーから
PGのレジー・ジャクソンを獲得。
サンダーではウェストブルックの控えPGとしてプレイしていたジャクソンは
ピストンズに来てからのびのびとプレイしているように見えます。
ジャクソンは今シーズン21.9得点、5.3アシスト、4.3リバウンドをマーク。
ジャクソンはピック&ロールからのオフェンスがうまいので
ドラモンドを効率的に使っています。
アンドレ・ドラモンドの進化の秘密~シューターの獲得
昨シーズン、ペイントエリアをシェアしたモンローがいなくなったので
ドラモンドがペイントエリア周辺で使えるスペースが広くなりました。
さらにモンローの代わりにフォワードでアウトサイドシュートの打てる
マーカス・モリスとエルサン・イルヤソバを獲得したことが
とても良い方向に働いています。
相手チームはアウトサイドに位置するシューターをフリーにするか
それともドラモンドにパスを入れられるリスクをとるか選択を迫られます。
例えばこのプレイ。
ホークスのスプリッターはピック&ロールを警戒しヘルプポジションにいます。
ミルサップはアウトサイドにいるモリスをフリーにできません。
そこでドラモンドにはゴールに向けて走り込めるスペースが生まれます。
別のプレイを見てみましょう。
ポストプレイでもアウトサイドシューターがいることで
相手ディフェンダーがヘルプに行くことができません。
アンドレ・ドラモンドのリバウンドが凄すぎる!まさにロッドマン級!
さらにチームメイトがミスしたショットは
ドラモンドがきっちりとフォローしてくれます。
ドラモンドは48分換算で1試合あたり
オフェンスリバウンドを9.2本もぎ取ります。
これはチームが奪うオフェンスリバウンドのカテゴリーで21位の記録です!
つまりNBAは30チームありますから
9チームはチームで奪うオフェンスリバウンドの数が
ドラモンドひとりのオフェンスリバウンドの数を下回っているわけです。
これってすごいスタッツですよね!
このおかげでピストンズはセカンドチャンスポイントで
リーグ2位に位置しています。
ディフェンス面でもドラモンドはピストンズの支柱となっています。
昨シーズン、ディフェンスランクで21位だったピストンズが
今シーズンは9位までジャンプアップしているのもドラモンドの
ディフェンスの影響が大きいでしょう。
ペリメーターエリアのディフェンスが良くなったおかげで
ドラモンドはより一層リバウンドとブロックショットに集中できます。
ドラモンドがフロアにいる時、チームの37.3%の
ディフェンシブリバウンドを取ります。
この数値は過去60年間でデニス・ロッドマン以外
匹敵する選手がいないスタッツなんです。
(ロッドマンは1994-95シーズンに37.8%を記録)
ドラモンドの初オールスター出場
ピストンズのプレイオフ進出は時間の問題でしょうね。
以上、アンドレ・ドラモンドの進化について検証してみました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
スポンサードリンク
No commented yet.